無能勝明王(むのうしょうみょうおう)、誰にも打ち負かされないと名づけられた、不思議な明王
「無能勝(むのうしょう)」という名前を、初めて聞いた方も、多いと思います。読み方は「むのうしょう」。「能く(よく)勝つものが、無い」、つまり、「誰にも、打ち負かされない」 という意味の名前です。無能勝明王(むのうしょうみょうおう)は、密教(みっきょう)の明王のひとりで、剣や、武器を持って、迷いや、障害に、立ち向かう姿で、表されます。
「無能勝(むのうしょう)」という名前を、初めて聞いた方も、多いと思います。読み方は「むのうしょう」。「能く(よく)勝つものが、無い」、つまり、「誰にも、打ち負かされない」 という意味の名前です。無能勝明王(むのうしょうみょうおう)は、密教(みっきょう)の明王のひとりで、剣や、武器を持って、迷いや、障害に、立ち向かう姿で、表されます。
青黒い体に、三つの顔と六本の腕。金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)は、五大明王(ごだいみょうおう)の中でも、とくに「悪を、ひとつ残らず、食べ尽くす」という、激しい働きで知られる仏さまです。名前だけ聞くと、怖い印象を受けるかもしれません。けれど、その根っこには、「人々の苦しみの原因を、取り除きたい」という、強い願いがあります。
体のあちこちに、蛇が巻きついている。青黒い体に、燃える炎。軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)は、蛇をまとった、異様な姿で知られる明王です。でも、その蛇の姿には、「悪を、力で押さえつけるだけでなく、甘露(かんろ)のやさしさで、鎮める」という、深い意味が込められています。
六つの顔、六本の腕、六本の足。黒い体で、水牛にまたがり、炎の中を進む。大威徳明王(だいいとくみょうおう)は、密教(みっきょう)の仏さまの中でも、とくに、異形で、迫力のある姿をしています。でも、その姿には、「どんな敵にも、決して屈しない」という、深い意味が込められています。
青い体に、四つの顔と八本の腕。足元には、二人の人物を、踏みつけている。降三世明王(ごうざんぜみょうおう)は、一度見たら忘れられない、迫力のある姿の明王です。「降三世」という、少し難しい名前には、人の心の奥にある「三つの毒」を、打ち破るという、力強い意味が込められています。
「トイレの神さま」と聞くと、多くの方が、あるヒット曲を思い出すかもしれません。でも、仏教の世界にも、本当に「トイレを守る仏さま」がいます。それが、烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)です。全身が炎に包まれた、激しい姿をしていますが、その本質は、「汚れを清める」という、とても大切な役割です。
明王(みょうおう)というと、怒りの表情で、炎を背負った、迫力ある姿を、思い浮かべる方が多いでしょう。ところが、その中に、ひとりだけ、穏やかな、やさしい顔をした明王がいます。それが、孔雀明王(くじゃくみょうおう)です。美しい孔雀に乗り、静かにほほえむ姿は、他の明王とは、まったく違う印象を与えます。
真っ赤な体に、三つの目、六本の腕。獅子(しし)の冠をかぶり、燃えるような光を背負っている。愛染明王(あいぜんみょうおう)は、一度見たら忘れられない、強烈な姿の仏さまです。「愛」の文字がつくことから、縁結びや、恋愛成就の神さまとして、広く知られています。