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菩薩

金剛手菩薩(こんごうしゅぼさつ)、金剛杵を手に仏さまを守る菩薩と、仁王のつながり

手に、雷のような形の道具を持ち、堂々と立つ姿。金剛手菩薩(こんごうしゅぼさつ)は、その名のとおり、「金剛(こんごう)を、手にする者」という意味の、菩薩です。金剛とは、ダイヤモンドのように、決して壊れない、堅い力のこと。仏さまと、その教えを、力強く守る存在として、密教(みっきょう)では、とくに大切にされています。

薬王菩薩(やくおうぼさつ)、苦しみに良薬をくださる菩薩と、薬上菩薩の兄弟の物語

薬師如来(やくしにょらい)は有名ですが、「薬王菩薩(やくおうぼさつ)」という名前は、あまり聞き慣れないかもしれません。薬王菩薩は、名前のとおり、「薬の王」という意味を持つ菩薩です。人々の、心と体の苦しみを、やわらげるために、良い薬を与えてくださる、と信じられてきました。

日光菩薩(にっこうぼさつ)、太陽の光で迷いを照らす、薬師三尊の日の菩薩

「日光」と聞いて、栃木県の日光東照宮を、思い浮かべる方も多いでしょう。でも、仏教の世界にも、「日光」の名前を持つ、大切な仏さまがいます。日光菩薩(にっこうぼさつ)です。太陽の光を、そのまま仏さまにしたような、明るく、力強い菩薩で、薬師如来(やくしにょらい)の脇に立ち、病や迷いを、照らしてくれます。

月光菩薩(がっこうぼさつ)、夜の闇をやさしく照らす、薬師三尊の月の菩薩

夜空に浮かぶ、静かな月。眠れない夜に、窓の外の月明かりに、ほっとしたことは、ありませんか。月光菩薩(がっこうぼさつ)は、その月の光を、そのまま仏さまの姿にしたような、やさしい菩薩です。太陽の光を表す日光菩薩(にっこうぼさつ)とともに、薬師如来(やくしにょらい)の左右を支える、大切な存在です。

如意輪観音(にょいりんかんのん)、願いを叶える宝珠を持つ、思惟の観音さま

片膝を立て、頬にそっと指を添える。ゆったりと、何かを考えているような、やわらかな姿。如意輪観音(にょいりんかんのん)は、観音さまの中でも、とくに、美しく、しなやかな姿で知られています。手には、願いをかなえる宝の珠(たま)を持ち、六本の腕で、人々の思いに応えようとしています。

十一面観音(じゅういちめんかんのん)、頭上の十一の顔で四方八方を見守る観音さま

頭の上に、小さな顔が、ずらりと並んでいる。前を向く顔、横を向く顔、怒ったような顔、笑っているような顔。十一面観音(じゅういちめんかんのん)は、その独特の姿から、一度見たら忘れられない仏さまです。奈良の長谷寺(はせでら)や、滋賀の渡岸寺(どうがんじ)など、日本各地で、とくに愛されてきました。

勢至菩薩(せいしぼさつ)、智慧の光で迷いを照らす、阿弥陀三尊の菩薩

お寺の本堂で、中央の阿弥陀如来(あみだにょらい)の左右に、静かに並ぶ二人の菩薩。向かって右が観音菩薩(かんのんぼさつ)、そして、左に立つのが、勢至菩薩(せいしぼさつ)です。観音菩薩ほど、名前を知られていないかもしれませんが、実は、阿弥陀如来の智慧(ちえ)を代表する、大切な存在です。