観音菩薩(かんのんぼさつ)、人々の声に耳をすます、いちばん身近な仏さま
「観音さま」。仏さまの中でも、これほど親しみを込めて呼ばれる方は、そう多くありません。お寺の名前や、地名、街の小さなお堂にも、「観音」の名前は、数えきれないほどあります。困った時に、そっと寄り添ってくれる、やさしい存在として、長く愛されてきました。
「観音さま」。仏さまの中でも、これほど親しみを込めて呼ばれる方は、そう多くありません。お寺の名前や、地名、街の小さなお堂にも、「観音」の名前は、数えきれないほどあります。困った時に、そっと寄り添ってくれる、やさしい存在として、長く愛されてきました。
「三人寄れば、文殊の知恵」。この言葉は、多くの人が、一度は耳にしたことがあるでしょう。この「文殊」は、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)のことです。試験や勉強の前に、「学業成就(がくぎょうじょうじゅ)」を願って、手を合わせる人も多い、智慧(ちえ)の仏さまです。
白い象の背に、蓮(はす)の花を咲かせて座る、やさしい表情の菩薩さま。普賢菩薩(ふげんぼさつ)は、絵画や仏像の中でも、とくに華やかで、美しい姿で描かれてきました。平安時代の女性たちが、深く信仰した仏さまとしても知られています。
頬にそっと指を当て、少しだけ首をかしげて、静かにほほえむ。京都・広隆寺(こうりゅうじ)の弥勒菩薩像は、その穏やかな表情から、「日本一美しい仏像」と評されることもあります。教科書や、美術の資料で見たことがある方も、多いでしょう。
たくさんの手が、光の輪のように背中に広がる。その一本一本に、道具が握られ、手のひらには目がある。千手観音(せんじゅかんのん)は、一度見たら忘れられない、印象的なお姿の仏さまです。京都・三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)にずらりと並ぶ観音さまの像を、思い浮かべる方も多いでしょう。