持国天(じこくてん)、東の空を守る四天王と、国と暮らしを支える力
お寺の本堂に入ると、仏さまの四隅に、力強い姿の武将が立っています。それが、四天王(してんのう)です。その中で、東の方角を守るのが、持国天(じこくてん)です。名前のとおり、「国を、持ちこたえる」という、頼もしい役割を担う神さまです。
お寺の本堂に入ると、仏さまの四隅に、力強い姿の武将が立っています。それが、四天王(してんのう)です。その中で、東の方角を守るのが、持国天(じこくてん)です。名前のとおり、「国を、持ちこたえる」という、頼もしい役割を担う神さまです。
「トイレの神さま」と聞くと、多くの方が、あるヒット曲を思い出すかもしれません。でも、仏教の世界にも、本当に「トイレを守る仏さま」がいます。それが、烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)です。全身が炎に包まれた、激しい姿をしていますが、その本質は、「汚れを清める」という、とても大切な役割です。
明王(みょうおう)というと、怒りの表情で、炎を背負った、迫力ある姿を、思い浮かべる方が多いでしょう。ところが、その中に、ひとりだけ、穏やかな、やさしい顔をした明王がいます。それが、孔雀明王(くじゃくみょうおう)です。美しい孔雀に乗り、静かにほほえむ姿は、他の明王とは、まったく違う印象を与えます。
片膝を立て、頬にそっと指を添える。ゆったりと、何かを考えているような、やわらかな姿。如意輪観音(にょいりんかんのん)は、観音さまの中でも、とくに、美しく、しなやかな姿で知られています。手には、願いをかなえる宝の珠(たま)を持ち、六本の腕で、人々の思いに応えようとしています。
「あの人は、韋駄天のように速い」。足の速い人を表す言葉として、よく使われます。この「韋駄天(いだてん)」は、実は、仏教を守る神さまの名前です。マラソンを題材にした、テレビドラマのタイトルにもなり、多くの人に、知られるようになりました。
お寺の本堂で、仏さまの四隅に、力強い姿の武将が、立っている。それが、四天王(してんのう)です。その中で、筆と巻物を手にして、遠くをじっと見つめる、知的な姿の神さまがいます。広目天(こうもくてん)です。
田舎道を歩いていると、道ばたに、「馬頭観世音(ばとうかんぜおん)」と刻まれた、小さな石碑を見かけることがあります。あるいは、旅の途中で、馬の頭を頭上にいただいた、迫力のある観音さまの像に、出会うかもしれません。それが、馬頭観音(ばとうかんのん)です。
「吉祥(きっしょう)」という言葉は、「めでたいこと、縁起のよいこと」を意味します。その名前をそのまま持つ神さまが、吉祥天(きちじょうてん)です。美しい貴婦人の姿で、福と幸運をもたらす女神として、古くから、多くの人に慕われてきました。
真っ赤な体に、三つの目、六本の腕。獅子(しし)の冠をかぶり、燃えるような光を背負っている。愛染明王(あいぜんみょうおう)は、一度見たら忘れられない、強烈な姿の仏さまです。「愛」の文字がつくことから、縁結びや、恋愛成就の神さまとして、広く知られています。
頭の上に、小さな顔が、ずらりと並んでいる。前を向く顔、横を向く顔、怒ったような顔、笑っているような顔。十一面観音(じゅういちめんかんのん)は、その独特の姿から、一度見たら忘れられない仏さまです。奈良の長谷寺(はせでら)や、滋賀の渡岸寺(どうがんじ)など、日本各地で、とくに愛されてきました。