大日如来(だいにちにょらい)、宇宙そのものと語られる、密教の中心の仏さま
奈良の大仏さま、高野山(こうやさん)、東寺(とうじ)の立体曼荼羅(まんだら)。どれも日本を代表する仏教の名所ですが、そこに共通して関わる仏さまがいます。それが、大日如来(だいにちにょらい)です。「太陽」の名を持ちながら、太陽をも超えて、宇宙そのものを表す、スケールの大きな仏さまです。
奈良の大仏さま、高野山(こうやさん)、東寺(とうじ)の立体曼荼羅(まんだら)。どれも日本を代表する仏教の名所ですが、そこに共通して関わる仏さまがいます。それが、大日如来(だいにちにょらい)です。「太陽」の名を持ちながら、太陽をも超えて、宇宙そのものを表す、スケールの大きな仏さまです。
体の調子が悪い時、心が疲れている時。「薬師さま」と呼んで、そっと手を合わせてきた人は、昔から数えきれないほどいます。薬師如来(やくしにょらい)は、病気や苦しみを癒やす仏さまとして、日本中で親しまれてきました。奈良の薬師寺(やくしじ)や、各地の「お薬師さん」の名前を、聞いたことがある方も多いでしょう。
「梵字(ぼんじ)」「梵鐘(ぼんしょう)」「梵語(ぼんご)」。お寺まわりの言葉には、「梵」という字がよく登場します。この「梵」は、もともと、梵天(ぼんてん)という神さまの名前から来ています。「清らかなもの」という意味を持つ字です。
たくさんの手が、光の輪のように背中に広がる。その一本一本に、道具が握られ、手のひらには目がある。千手観音(せんじゅかんのん)は、一度見たら忘れられない、印象的なお姿の仏さまです。京都・三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)にずらりと並ぶ観音さまの像を、思い浮かべる方も多いでしょう。
「柴又の帝釈天」といえば、映画『男はつらいよ』の舞台としても有名です。でも、その名前の元である帝釈天(たいしゃくてん)が、どんな神さまなのか、意外と知られていません。
三つの顔に、六本の腕。少年のようなすっきりとした面立ちで、どこか憂いをたたえた表情。奈良の興福寺(こうふくじ)にある阿修羅像(あしゅらぞう)は、日本の仏像の中でも、とくに人気の高いひとつです。
勝負ごとの前に手を合わせたい。仕事や家計を、しっかり守りたい。そんな時に名前が挙がるのが、毘沙門天(びしゃもんてん)です。甲冑(かっちゅう)をまとい、槍と宝塔(ほうとう)を手にした、凛々(りり)しい武将の姿で知られ、七福神(しちふくじん)のひとりでもあります。
にこにこと笑って、大きな袋を背負い、打ち出の小槌(うちでのこづち)を手にした、福々しいお姿。お正月の飾りや、お店の棚、台所の隅などで、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。それが、大黒天(だいこくてん)です。「大黒さま」の愛称で親しまれ、七福神(しちふくじん)のひとりとしても、とても人気があります。
大切な人を見送ったあと、ふと手を合わせたくなる。終わりや別れのことを考えて、心が落ち着かない。そんな時に、多くの人が思い浮かべてきたのが、阿弥陀如来(あみだにょらい)です。お寺や仏壇(ぶつだん)の正面に安置されていることが多く、日本でもっとも身近な仏さまのひとりと言えるでしょう。