ひとつの仕事や活動が終わったのに、次に何をしたいのか分からない。「新しく始めたい」気持ちと、「まだ前の場所にいたい」気持ちが、同時にある。そんな時に、名前が思い浮かぶ天使が、復活に関わるとされる、レミエルです。
レミエルは、聖書の正典には登場せず、『第一エノク書』に、短い記述で名前が残る天使です。名前が似た天使との混同も多いため、ここでは、書物ごとに、確かに言える範囲を整理します。
レミエルとはどんな天使?名前の意味と読み方

レミエル(Remiel)は、Ramiel、Jeremielなどの綴りとも関連づけられる名です。語源は複数の説明があり、確定していません。 ダヴィッドソンの『天使事典』は、「神の雷」あるいは「神の慈悲」といった意味を挙げています。
要点まとめ
- 『第一エノク書』20章で、「復活する者たちの上に置かれた天使」と書かれる
- ラミエル(第二バルク書)、ジェレミエル(第二エズラ書)と、名前が似ているが、別の書物・役割
- 見張りの天使の名簿に、「ラメエル」に当たる名が出るが、混同に注意
- 階級・守護の定説は、はっきりしない
- 資料が短いため、確かな範囲で紹介する
レミエルの特徴と役割|復活する者たちに関わる天使
『第一エノク書』20章は、七人の聖なる天使の名を挙げ、その一人として、こう記します。「レミエルは、神が復活する者たちの上に置いた」。
この説明は短いものですが、「誰に関わる天使なのか」は、はっきりしています。「復活」は、宗教的な世界観に属する言葉で、輪廻や、気分の切り替えと、同じ意味にはなりません。
日常の振り返りに置き換えるなら、休止していたものに、新しい形を与える、終わった経験の中に残る力を持って、別の始め方を探す、といった読み方ができます。
名前の似た天使|ラミエルとジェレミエル
| 名前 | 登場する書物 | 内容 |
|---|---|---|
| レミエル | 『第一エノク書』20章 | 復活する者たちの上に置かれた聖なる天使 |
| ラミエル | シリア語の『第二バルク書』 | 真実の幻を司る天使。バルクの見た、雲と水の幻の意味を解き明かす |
| ジェレミエル | 『第二エズラ書』(第四エズラ書)4章 | 待つ魂たちに、時が満ちることを語る |
| ラメエル(Rameêl) | 『第一エノク書』6章 | 見張りの天使たちの名簿に出る、別の存在 |
同じような名前が並ぶため、混同されがちですが、それぞれ別の書物の、別の場面です。一つの長い伝記のようにつなげず、近い主題を持つ天使たちとして読むと、理解しやすくなります。
レミエルの性格と能力|待つ時間を照らす
レミエル本人の逸話は短いため、「性格」を細かく語ることはできません。ただ、関連する書物から、次の主題が読み取れます。
- 時が満ちるのを待つ(ジェレミエル):自分が動かせることと、動かせないことを見分ける
- 見たものの意味を理解する(ラミエル):印象的な体験と、その意味の理解の間には、時間がある
- 復活・再出発(レミエル):過去を消さず、次へ持っていくものを選ぶ
「能力」として語られるのは、未来を予告する力ではなく、終わりの後に、もう一度歩き出す道筋を示す働きです。
レミエルの色・性別・階級
| 知りたいこと | 答え |
|---|---|
| 色 | 決まった定説はない。紫・金などで語られることがある |
| 見た目 | 決まった古典的な図像は、確認できない |
| 性別 | 名前は男性名として紹介されることが多い。天使は肉体を持たないとする考えもある |
| 階級 | 資料によって違い、一つに定まっていない |
| 読み方 | レミエル/リミエル |
レミエルの数字とサイン
レミエルに、決まった数字は、資料で確認できません。「20」(エノク書の章)は、運勢の数字ではありません。
サインとして語られる例です。
- 印象的な夢を見た → 内容を未来の予告にせず、「場所」「登場したもの」「感じたこと」を書く
- 節目の時期に、同じ名前を見かける → 「持っていくもの」を、振り返る合図
レミエルの守護とスピリチュアルな意味|再出発のとき
レミエルの守護として語られる主題は、再出発と、待つ時間です。
復活は、何もかも元通りにすることではありません。 以前楽しんでいた趣味も、時間や体力が変われば、同じ頻度では続けられません。それでも、何が好きだったのかを取り出せば、別の形で、再び触れられます。
| 再出発の場面 | 進め方 |
|---|---|
| やり直したいが、全部が失敗に思える | 「やり直したいこと」と「持っていきたいこと」を、分ける |
| 再開をためらう | 最初の一週間は、成果より、続けやすい条件を見つける期間にする |
| 助けを頼みにくい | 「全部教えて」ではなく「最初の設定だけ確認して」と頼む |
| 結果待ちで落ち着かない | 確認する時刻を決め、準備できることを別に進める |
レミエルへの祈り|灯りが届く一歩を選ぶ
信仰のある方は、ご自身の宗派の祈り方を優先してください。再出発を考える、一例です。
- 遠い未来ではなく、今いる場所を思い浮かべる
- 「これまで歩いてきた道を大切にしながら、今日進める一歩を見つけられますように」と、心の中で呼びかける
- 持っていきたい経験を、一つ挙げる
- 今週試すことを、一つ挙げる
- 休んでいた楽しみを再開するなら、以前の完成度を、最初の条件にしない
レミエルにまつわる疑問|名前の綴り、七人の名簿、復活の意味
Q. 『第一エノク書』の七人の天使は、誰ですか?
20章に、ウリエル、ラファエル、ラグエル、ミカエル、サラカエル、ガブリエル、レミエルの、七人が挙がります。この名簿は、教会の七大天使の名簿とは、異なります。
Q. レミエルは、どんな時に、名前を見かけますか?
主に、『第一エノク書』の解説や、天使の名簿を扱う、事典類です。単独の物語は、少なく、資料は限られます。
Q. ラミエルと、ジェレミエルの違いは?
ラミエルは、『第二バルク書』で、バルクの幻を説明する天使です。ジェレミエルは、『第二エズラ書』(第四エズラ書)で、時が満ちることを語る天使です。正教会では、七大天使に加えて、ジェレミエルを、八人目として数える説明があります。
Q. 「復活」と、輪廻や生まれ変わりは、同じですか?
違います。復活は、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教で語られる、終末の世界観の言葉です。仏教などの輪廻とは、異なる考え方です。
再出発を、一週間で試す
| 日 | 内容 |
|---|---|
| 1日目 | やりたいことに使う道具や資料を、出してみる |
| 2日目 | 短い時間だけ触れ、どこで止まりやすかったかを、残す |
| 3〜4日目 | 助けが必要なら、お願いを小さくする(「最初の設定だけ、確認してほしい」) |
| 5日目 | 休む日を入れる。次に戻りやすいよう、どこまで進んだかと、次の作業を一行残す |
| 7日目 | 前の自分と比べず、今の自分に合った条件を、三つ拾う(時間帯、量、道具) |
再開したあとで、以前ほど惹かれない、と気づくこともあります。 それは、失敗ではなく、今の自分が何を選びたいかを知る機会です。楽しかった部分だけを、別の形で残す方法も、あります。
レミエルの資料は、どこまで確かか
| 段階 | 言えること |
|---|---|
| 確かめられること | 『第一エノク書』20章に、「復活する者たちの上に置かれた天使」と書かれる |
| 注意が必要なこと | ラミエル、ジェレミエルと、名前が似ているが、別の書物・役割 |
| 現代の解釈 | 再出発、立ち直りを見守る天使という紹介 |
資料が短いため、分かっていることは、多くありません。この記事では、書かれていない物語を、補わない方針をとっています。
「再出発」を、小さな三つの行動に分ける
新しく始めたい気持ちがあっても、大きく考えるほど、足が止まります。次のように、分けてみましょう。
- 片づける:終わったことに関わる物を、一つだけ箱にまとめる
- 決める:明日の午前に、してみたいことを一つだけ書く
- 伝える:信頼できる人に、「始めようと思っている」と一言だけ伝える
三つ目は、声に出すと、自分の気持ちが少し固まるための行動です。返事を求める必要はありません。
レミエルで、よくある誤解
- 「ラミエルと、同じ天使」:ラミエルは『第二バルク書』、ジェレミエルは『第二エズラ書』に出る名前で、書物も役割も別です。
- 「復活」は、人生のやり直しを保証する意味:『第一エノク書』の一節は、「復活する者たちの上に置かれた」と書くだけです。暮らしの変化を、約束するものではありません。
- 「見張りの天使のラメエルと、同一人物」:名前が近いだけで、混同は避けたほうが安全です。
おわりに|過去を消さずに、持っていくものを選ぶ
再出発に必要なのは、過去を消すことより、次へ持っていくものを選ぶことです。まずは今日、「持っていきたい経験」と「今週試すこと」を、一つずつ書いてみましょう。
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